株式投資をする上では本質的なことを忘れないようにして
投資を継続していくことが大事だと思うんですよ。
この基本が抜けてしまうと、煽り情報に不安になって損切りを繰り返す、
過度な資金で投資をするなどの失態を繰り返すことになりますからね。
そのため前回記事では株式は長期的には業績に連動するとお伝えしました。
それでも、株ってギャンブルだよね。
なんてことを言う人が世の中には多いこと…
ということで、今回は株式投資はギャンブルではない
ということを確認していこうと思います。
始めに株式投資の結論を述べておきます。
結論
全世界株式のインデックス投資で良い
※ギャンブル的要素をできるだけ無くす、
誰にでも勧められるという点においての結論です
ではなぜ全世界株式に投資しておけば良いのか考えていきます。
根拠① 世界の人口が増え続けているから
現在、世界の人口は増え続けています。
国立研究開発法人 国際農林水産業研究センターの記事で紹介されていますが、
アジアとアフリカの人口増加によって世界の人口は増え続ける予定です。
人口が増え続けるということは、単純に必要な日用品や食料、
衣服等が多く必要になるということ。
それだけ経済活動の規模が広がっていくというわけです。
つまり、世界中の企業の生産活動は人口が増え続ける限り、
大きくなっていくと考えることができませんか?
ああ、人口のグラフと同じ動きをする金融商品があれば買い決定なんだけどな…
根拠② GDPという数値で経済活動を確認できる
人口が増え続けるから経済規模が大きくなることは想像できました。
次は本当に経済活動が成長しているのかどうかを
数字で確認してみましょうということ。
2000年あたりから見ても約2倍にGDPが成長しています。
そして注目すべきはGDPの動きと近い形で株価が上がっているかどうかなのです。
ではVT(Vanguard Total World Stock Index ETF)のチャートを見てみましょう。
バンガード社が作った世界の株式市場に連動するETFということですね。
ETFが分からないという方、
ETF≒株と思ってチャートを見てください。
一言で言えば株の集合体です。詳細は次回以降で解説します。
このETFでは世界中の企業、
約8000銘柄に分散投資することができます。
2008年、リーマンショック前からのチャートになりますが、ほぼ2倍になっています。
リーマンショック底値からは4倍程度になっていますね。
株式市場は人々の心理も関係してくるので
GDPほど綺麗な右肩上がりになっているわけではないですが、
GDPの動きと株式市場は相関性がありそうです。
おまけ:投資と投機
投資がギャンブルだというのは投機的な一面があるからだと考えることができます。
投資と投機
この違いは字の通り、
「資産」にお金を投じるのか、
「機会=チャンス・タイミング」にお金を投じるのかということになります。
ざっくり言うと時間軸の違いということになるので、
両者をはっきりと区別することは難しいです。
今後成長していく「資産」に期待してお金を投じるのか、
「ニュースや株価の急騰急落など」のタイミングを図って
トレードを行うのかの意識の違いと言えるでしょう。
この投機を投資と思っている方が多い印象を受けますね。
一瞬の含み損で怖くなって退場していく。なんともったいない。
実際に投資と投機はどちらが良い悪いということはなく、
何を目的に運用していくのかが超大事!
最終的に世界の経済は成長していくと期待して
長期で投資をしていけるのであれば、
世界株式インデックスでの勝率はかなり高いと考えています。
インデックス投資を疑うとしたら、世界の人口が減少傾向に転じる
または、資本主義経済が崩壊する
この2つのどちらかでも実現するのであれば、
インデックス投資から撤退するか検討すべきでしょう。
おそらくあと数十年は大丈夫とは思っています。
そして、投資をする目的が
短期間に資産を築いていきたいということであれば、
短期的なトレードであったり、
世界経済全体の成長よりも大きな伸びをする企業に投資をするなどの選択が求められます。
よって、一番堅実な運用として全世界株式への投資があることは
前提においた上で、さらなるリターンを狙っていくための
戦略を考えていきたいというところです。
私が目指す理想の投資スタイルは、
優良銘柄を発見し、中長期での株価上昇を取りにいくスタイルです。
もちろんインデックス投資も行います。
その上で自分が期待し、自分のお金を投資したいと思える企業を見つけていきたいという気持ちもあり、企業分析をしていきます。
一つ一つの企業を見ていくことで、インデックス投資にも
より確信が持てるようになりますし、
なにより自分の判断で投資できるようになるというのが
最大のメリットかと思います。
今回までで株式投資の大前提をまとめてきたので、
次回からは商品の話や個別銘柄などの話に移っていきたいと思います。
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