株式投資には様々な戦略があります。
今回は株式投資の方針をいくつか紹介していきます。
自分の資産形成の目的に合わせたり、リスク許容度、性格にあった投資スタイルを確立していくのが良いでしょう。
成長株投資(グロース株)
株式投資の王道的な戦略でしょう。
企業の成長を見込んで投資していくスタイルです。
企業のビジネスモデルや業績を考えて成長に投資。
その利益を株価の上昇で取っていく形ですね。
まだ企業の規模が小さい+成長が続く場合などは数十倍にも株価が上がる場合もあります。
米国のGAFAMなどは代表例と言えますよね。
GAFAM
・Google (正式にはAlphabet)
・Apple
・Facebook (現在はMeta)
・Amazon
・Microsoft
日本株で一例を挙げればレーザーテック(6920)
10年前から投資をしていた場合は100倍銘柄ですね。
株探(レーザーテック)のページを載せておきます
https://kabutan.jp/stock/?code=6920
私も成長株投資の要素を取り入れていきたいと考えています。
レーザーテックについても今後どこかで分析記事を作る予定です。
割安株投資(バリュー株)
割安株とは、企業の持っている資産や生み出す利益に対して株価が低い状態にあるものです。
割安株投資のスタイルは、企業の株価が本来の価値より低く評価されている時に投資をして、適正な価格に戻ったところで売却して利益を得るスタイルです。
つまり、企業の価値と価格に対して理解、分析できている必要があり、上級者の投資スタイルと言えるでしょう。
企業の財務状況の把握などが必須なため、初心者が簡単にできるものではありません。
私自身も決算書は人並みには読めますが、バリュー投資を身に付けるには長く相場と向き合う経験値が必要と感じています。
投資の神様、ウォーレンバフェットは割安株投資をメインにしたスタイルで有名です。
実際には割安+成長のハイブリッドスタイルに見受けられますが、両方の視点が必要なのも確かでしょう。
私が目指すスタイルとしては、企業の将来性を考えると今は割安だと考えられる銘柄に投資していくスタイルになります。
つまり成長+割安の二つの要素を考えていく予定です。
高配当投資
続いて高配当投資
これも人気のある投資スタイルです。
銘柄選びの難易度やリスクで考えると成長株投資よりは低めになる傾向があります。
その分リターンも控えめ(一定)になることが多いです。
一般的に、企業は株主に利益を還元していくわけですが、還元の方法はいくつかあります。
1.事業に再投資
企業活動で得た利益はさらにビジネスを伸ばすために投資していくよ!
というスタイルです
代表例はアマゾン。
アマゾンは配当を出さずに、自社の配送拠点の整備などにお金をかけて売上・利益を成長させてきました。
そして株価は右肩上がり。これができれば株主としては最高の還元と言えるでしょう。
2.自社株買い
自社の成長にお金を使う、その次の利益の還元方法に自社株買いがあります。
これは株式市場で企業が利益で自分の会社の株を買う行為です。
企業が自分の会社の株を買うということは、その株は株式市場から無くなることを意味します。
つまり、既存の株主は消えてなくなった株の分だけ株主としての権限が大きくなります。
イメージしずらかったら、企業が買い注文を入れるのでその分だけは株価が上がると思ってください(少し乱暴な説明だけど)
自社株買いの効果+業績向上で株価が上がった代表企業としてアップルがあります。
余ったお金は自社株買いしてくれるから株価も上がるという安心感すらあります
そして自社株買いには配当と比べて資産形成上のメリットが存在します。
投資家にとっては非課税で運用を続けることができる
これは次の配当を使って説明します
3.配当金
ここでついに配当金の登場です。
配当は利益還元の最終手段と言ってもいいでしょう。
これもイメージですが、
「別に自社の成長にお金を使うところがないし、自社の株価が高いから自社株買いしたくないなー」
こんな場合などで利益を配当として還元しようとなる感じです。
企業によっては株主が配当を望むから配当で還元しよう(日本株あるある)なんてこともあります。
配当金は基本的に企業の利益の中から捻出されます。
先程、自社株買いにメリットがあると言いましたが、逆を言うと配当を受け取るとデメリットがあると言い換えることができます。
※デメリット
配当金を受け取ると、配当所得税が課税されます
受け取るたびに約20%差し引かれて還元されるということなのです。
なので配当金で再投資をしようものなら、約20%引かれてから再投資することになるので、企業に自社株買いをしてもらった方が無駄がないという現象が起こるわけです。
投資の神様、ウォーレンバフェットの会社、バークシャーハサウェイの株主総会では、配当金は出しません!という宣言に対して拍手が起こるのは有名な話です。
ということで配当金投資は安定してキャッシュを受け取りたいという精神的な安定をもたらす役割に期待して投資すべきというのが私の見解です。
実際に高配当の会社は老舗で安定している企業の割合が高いです。
米国株ではXOM(エクソンモービル)、KO(コカ・コーラ)
日本株では日本郵船(9191)、ソフトバンク(9434)などなど
※あくまで一例です。投資は自己責任でお願いします。
配当は高ければ高いほどいいというわけではないので大前提、企業の業績はチェックしましょう。
配当以上に株価が下がったら意味ないですから…
優待投資
株主優待は投資をほとんど知らない人にも認知が高まってきたと思います。
それも桐谷さん、そして月曜から夜更かしのおかげですかね。
株主優待制度は日本特有のもので、正直良い制度かと言われると…
何より海外投資家さん達に不平等ですよね。
優待出すなら配当くれよと言いたくなるでしょう。
もし米国株に優待制度があったら、使いにくい優待の株は絶対に買う気持ちが下がります。
となれば、優待を派手にすると日本国内の個人投資家をメインに集めたいという意思表示にも聞こえるわけですよね。
しかし、優待目的の個人投資家を集めるメリットも存在します。
それは同時に優待株に投資するメリットとも言えるでしょう。
良い優待であれば簡単に売ったりしない
簡単に売らない→株価が下がりにくい
これが最大の強みでしょう。
実際に魅力的な優待株が大きく値下がりしようものなら、一定の株価で買いたいと待っている投資家もたくさんいますからね。
つまり一定の株価で買いも入りやすい。
優待投資の神様、桐谷さんも色々なインタビューで答えています。
「優待投資はリターンが安定する」と。
あとは感情的な面も大きいです。
優待が来るワクワク感と届いた時の嬉しさは何なんでしょう(笑)
非合理的と分かっているのに…
企業からすると、自社商品のPRも込みで戦略的に優待を使っているところもありますし、株式投資を楽しむという点で優待投資を取り入れていくのも良いと思います。
ただし、優待改悪や廃止などのニュースで株価暴落といったリスクもあるので、企業の業績などはチェックして投資しましょうね。
まとめ
今回は投資スタイルの代表例をいくつか紹介してきました。
何を投資に求めるのかということでも選ぶべきスタイルは変わってきます。
ただどのスタイルで投資をするにしても、最低限の銘柄分析は必要になってきます。
その時にどんな風に株を見たらいいのか分からない。誰かの分析も参考にしてみたいという方の役にも立つように分析記事を書いていきます。
それではまた
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