米国市場をけん引する巨大企業の決算が出そろったのでまとめておきます。
インデックスに大きく影響するところなので可能な限りフォローしていきます。
アップル(AAPL)〇
予想EPS 1.43$ → 実績 1.52$ 〇
予想売上 94.15B → 実績 97.28B 〇
iPhone、Mac、ウエラブル、サービス(iCloudなど)は軒並み好調。
iPadのみ伸び悩んでました。
地域別では日本のみ減収。悲しい…
サービスが伸びてくると収益が安定しますね。
なお、900億ドルの自社株買いを発表しています。
日本円にして11兆円以上の自社株買いなわけですが、成長より分配な印象を得る部分もありますね。
ついでに増配も決定しています。
マイクロソフト(MSFT)〇
予想EPS 2.19$ → 実績 2.22$ 〇
予想売上 49.01B →実績 49.56B 〇
office製品売上、office365のサービス売上ともに10%以上の成長。
office365のサブスクリプションが着実に成長しています。
Google(GOOG)×
予想EPS 25.75$ → 実績 24.62$ ×
予想売上 68.08B → 実績 68.01B ×
Googleはまさかの結果でした。
広告ビジネスのGoogleが予想を下回るとすると経済全体の先行きが少し心配にはなってきます。
Googleもアップルと同様に自社株買いを発表しています。
700億ドル、9兆円程度の額になります。
日本企業の大部分を買収できてしまう…
Amazon(AMZN)×
予想EPS 8.37$ → 実績 ▲7.56$ ×
予想売上 116.46B → 実績 116.44B ×
EPSがマイナスだったのは逆サプライズでしょう。
セグメント別で見ても北米、北米以外も赤字。
AWSは大きく伸びてプラス。
人件費や配送コストの上昇の影響を受けてしまったのでしょう。
このあたりの今後の対処に注目したいと思います。
結果的には当然激しい売り浴びせにより29日は14%の下げ。
最近決算ミスが続いている印象が強いです。
Amazonは立派なネット企業へと変貌していっているのでしょうか?
メタ(FB)×
予想EPS 2.56$ → 実績 2.72$ 〇
予想売上 28.32B → 実績 27.91B ×
予想EPSをクリアしていますが、前年同月比ではマイナス20%程度の利益となっています。
市場参加者はすでに決算が悪いだろうというのを織り込んでいた(悲しい)ため、株価は反発したようですが、短期的なような気がしています。
好感されたのはFacebookのアクティブユーザー数が上昇していたこと。
月間ユーザー数に至っては29億人以上。
世界の人口2~3人に1人は使っている計算と考えるととんでもないアプリ。
TikTokなどの競合が近年は出てきており、
日本ではインスタが強いですが、この中でいかに勝ち抜いていくのか注目したいと思います。
テスラ(TSLA)〇
予想EPS 2.26$ → 実績 3.22$ 〇
予想売上 17.87B → 実績 18.76B 〇
すっかり巨大企業の仲間入りを果たしたテスラも入れておきます。
しっかりと強い決算を出してきました。
モデルS、モデル3ともに生産台数は順調に伸び、1年前の18万台から今期は30万台を超えてきています。
しかし個人的にはマスクさんがニュースを騒がせすぎて、そのボラティリティの大きさについていけないのが本音。
テスラ株を担保にTwitter買収資金を調達する、他にも必要に応じて保有のテスラ株を売ったりと凡人の私には読めないので個別で触ることは恐らくないです。
指数に与える影響はそれなりにあるので観察はしていきます。
まとめ
AAPL→〇
MSFT→〇
GOOG→×
AMZN→×
FB →×
TSLA →〇
結果的にたまたまなのか分かりませんが、自社製品を作っているアップル、マイクロソフト、テスラは決算をクリアしてきました。
アマゾンとメタに関しては最近毎度のように下回ってくれるので覚悟はできていました。
Googleに関しては個人的にはサプライズ。長期では強いと思っていますが、指数の動きにとって不安材料になるような気も…
短期トレードをする方には超絶難易度の高い相場がやってくると思います。
不確定要素が色々と多いです。
現状指数の下げ方でいうと数年に1度レベルのものになってきています。
今回の決算が下げの序章になる可能性はありますが、どこまで下げるか分からないので安いと思ったときにコツコツ買います。
※本記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資をする際は自己責任で投資判断をお願いします。
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